猫ひろしはすごい!市民ランナーがサブ3達成のために練習時間を捻出する方法
東京マラソン2015で2時間27分48秒という好記録をたたき出した猫ひろし氏。彼は芸人でありながらもカンボジア代表としてオリンピックを目指す市民ランナーでもあります。
カンボジア国籍については賛否両論いわれていますが、それよりも仕事と両立しながらこの記録を出したことがどれだけすごいことか。仕事に追われて練習時間を満足にとれない市民ランナーなら分かると思います。しかも、学生時代は卓球部でマラソンを本格的にはじめたのは30代です。
芸人という不規則な生活の中で練習時間を捻出し、さらに上を目指しているのだからすごいことですね。その強さの秘密はどこにあるのか。著書「猫ひろしのマラソン最速メソッド 市民ランナーのサブスリー達成術 (ソフトバンク新書)」を読んでみると納得の答えでした。単刀直入に言うとめちゃくちゃ練習しています。やはり練習は裏切らないのです。
今回は、本の中から猫ひろし氏が忙しい中でもどのように練習時間を捻出しているのかを紹介します。
練習時間がとれないと悩んでいる市民ランナーでもやり方次第で、練習はできます。サブ3を達成するための参考になるでしょう。
走って移動する
仕事が忙しい日でも20km走るくらいなら、苦ではなくなりました。「できないかも・・・」から「できる!」へと考え方が変わっていったのです。
トップランナーなら月間1,000kmも走っているといいます。一日30km以上走るわけですから、市民ランナーにとってハードルが高いですね。猫氏もとまどったそうですが、気持ちを切り替えることで今では月間500km以上走っています。ちなみに市民ランナーの川内選手も600kmは走っているとか。
ではどのようにして毎日の練習時間を捻出しているのでしょうか。
それは「移動ラン」です。
ランニングバッグに荷物を詰め込んで、目的地まで走って移動します。とても効率がいいですね。通勤ランや帰宅ランはその代表でしょう。遊びに行くときも電車や車を使わず、走ればいいのです。
僕も仕事に行くときはランニングシューズを履いて、ランニングバッグにウェアとタオルを入れています。こうすることで、電車を1駅手前で降りて走ったり、昼休みのようなわずかな空き時間でも練習したり。
インターバル走や坂道ダッシュなど負荷をかければ、短い時間でも効果の期待できる練習ができます。
「いつでも走リ出せるランニングバッグ!トレイルラン、通勤ランもOK!」
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夜中でも走る
移動ランでは時間の制限がある場合がほとんどです。走ったせいで遅刻してしまうとたいてい怒られるでしょうw。そのため長い時間&距離を走る練習には向いていません。そんなときは夜中に走ります。
長い距離を走るには、まとまった時間が必要です。僕は、40kmをやることがあるのですが、そのときは仕事のない夜中に行うことが多いです。
40kmというとサブ4ペースでも4時間かかります。夏なら走り終える頃には、空が明るくなるでしょう。とんでもない”オール”です。
確かに夜中であれば、交通量も人も少ないし、おもいきった練習ができます。でも、夜道は暗くて危ないです。僕は危険を回避するためにも目立つようにライトをつけて走っています。
「夜のランニングに最適なLEDライトで危険を回避!」
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スピード練習も移動ラン
日中に時間がない場合、インターバル帰宅ランをするのです。いつもはただの帰宅ランが、その日はインターバル帰宅ランにレベルアップするだけです。
移動ランにスピードを加えるということですね。どこでも練習場にできるのがマラソンの魅力です。しかし、スピード練習にしてもジョギングにしても、移動ランでは距離が分かりづらくなります。どこでも練習場にするのは、GPS機能がついたランニングウォッチやスマートフォンのアプリが便利ですよ。
「ランニングで走るコースの距離を測る3つの方法」
ただし、見通しの悪い道路では危険ですね。それに、信号で止まってしまうとスピード練習にもなりません。河川敷や公園があるならそこをルートにすると、走られないストレスがたまりにくくなります。
練習をしない練習
痛みがでたら、「休む勇気」をもちましょう。休むこともトレーニングのうちです。
マラソンが生活の一部になると生じるのが「走られないストレス」。練習しないとタイムに影響する気がして、休むことを嫌がるのです。でも、無理して走るとケガをする可能性があります。もし体に違和感を感じたら「走り続ける」ためにも休むか病院に行きましょう。
走る以外にできる練習
走って脚を鍛える以外に腹筋、背筋、お尻の筋肉を鍛えるのは当たり前で、今では呼吸筋も毎日鍛えています。
マラソンの練習は走ることだけではありません。猫氏は、ジムで加圧トレーニングをしたり、パワーブリーズやレブナのような器具を使用したりと、筋肉を鍛える練習もしています。これらは、室内でできますので、天候が著しく悪いときやテレビを見ながらでもできます。
我慢も必要
芸人ですから飲み会もあります。仕事のあとに酒席に招かれることもあります。でも、本命レースが近くなってくると禁酒生活が始まります。レース1ヶ月前からは、ほとんど飲みません。
ときには、お酒や趣味、交友も断ち切っています。これについつい甘えてしまうと練習や本番に響きます。猫氏はどうしても断れないときは、お酒の代わりに水を飲んでいるようです。何かを得るためには、何かを犠牲にすることも必要です。
コーチにアドバイスを受ける
中島コーチとは毎日メールをやりとりしていますが、僕からはその日のトレーニングの結果を報告。中島コーチはその報告を確認して、僕の現在のレベルや体調を推察しつつ、翌日のメニューを指示してくれます。
猫氏は、一流のランナーを育てた経験もあるハイテクスピード塾の中島コーチの練習メニューをこなしています。生活が不規則な猫氏には、先のスケジュールが立てられないため毎日メールをして、練習メニューを決めているそうです。そして、この記事で紹介した方法で、どんなにきつい練習でも時間を捻出して実行しています。
このように自分を追い込むためにも、少ない時間で効果的に練習するためにも専属のコーチがついてくれれば力強いですね。
そこまで余裕がなくてもランニングサークルや短期スクールでアドバイスをもらうだけでも刺激になるでしょう。
僕もミズノのフォームチェックを受けました。
「ミズノのランニングフォームチェック「F.O.R.M.」が素晴らしかった!」
客観的に見られない自分のフォームを分析しアドバイスをくれます。参考になるのは言うまでもありません。
まとめ
気持ちさえあれば、いつでもどこでも練習できるのがマラソンの魅力です。猫氏が2時間台で走られるのは、このような努力のたまものですね。市民ランナーでもできるということを証明してくれました。もちろん、その根底には「マラソンが楽しい」という気持ちがあふれています。
参考文献
この記事の一部は上記の本より引用しています。
この本ではもと具体的な練習方法も紹介されています。内容が分かりやすく、同じ市民ランナーとしてかなり参考になりますし、勇気をもらえる良著です。
内容は変更になる可能性もございます。利用の際は公式サイトの確認をお願いします。