私が株式投資で大損した3つの失敗事例
株式投資をはじめて、4年程になります。今は雑多ブログになったため頻度が少なくなりましたが、このブログの前身は株式投資&株主優待ブログであるほど、のめり込んだ時期があります。
その間、いくつかの失敗をしました。今回は、その恥ずかしい失敗を事例を
・はじめて買った低位株で大損
・噂を信じて買った株で大損
・株主優待&配当金にハマりすぎて大損
の3本にまとめてお届けします。
初心者の方やこれから株をはじめる人へ参考にしていただければ幸いでです。
株式投資をはじめたきっかけ
4年前、私はお金に関する本を図書館で読みあさっていました。短期間で100冊以上は読んだと思います。そこでお金を増やすには、消費、投資、浪費のバランスが大事ということを知ります。
なかでも株式投資に強い魅力を感じました。
理由は、株主優待や配当金といった保有しているだけで、利益を生み出す仕組み(インカムゲイン)や尊敬する投資家ウォーレンバフェットの教えもあり、賢明に「投資」を行えば資産を着実に増やせると判断したからです。絶対に大損はしないと。
早速、オリックス証券(現:マネックス証券)に口座を開設。当時、まだ付き合っていた妻に了承を得て、120万円の資産で運用をはじめます。
そのときに決めたルールは「信用取引きはしない」「デイトレードはしない」です。ぶっちゃけデイトレードは、会社が休みだったときに、一度やりましたが、めまぐるしく動く株価に圧倒され、私には向いていないと思ったので、それ以降やっていません。
そんなこんなで、実際に取り引きした率直な感想は、
「株、おもしろすぎるやろ!」
でした。
あまりのおもしろさにのめり込み、毎日、株価を追ってました。
前置きが長くなりましたが、賢明に投資をしようとしたものの、誘惑に負けいくつかの失敗をしました。
次項からは、実際に「失敗」した3つの事例を紹介します。
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はじめて買った低位株で大損
株式投資ってどんなイメージがありますか?「金持ちがやることだし、私には無理」と思ってるかもしれません。
しかし、思っているほど株の敷居は高くありません。数千円〜数万円で買える株もゴロゴロあるんです。株価1円の株もあります。
それが「低位株」です。
低位株とは、その呼び名の通り、株価が安くなっている株のこと。原因は、良い、悪い両方あります。
株式市場に上場している企業は数千にものぼります。そのため、売買が活発に行われているのは、一部の有名企業だけなんです。地味で人気のない株は放置され、安い価格で売買されています。
こういう株は、ヒット商品やニーズの変化により、市場で注目を集めると、一気に吹き上がることがあります。資産が、何倍にも膨れ上がるお宝銘柄ですね。これはいい低位株。割安株とも呼ばれます。
悪い低位株は、業績の悪化、不祥事などの悪い理由で株価が下がっている株、または大量売買&1円の上げ下げで儲けようとする「投機家」によりマネーゲーム化されている株です。ボロ株と呼ばれることもあります。
私は、はじめての売買で臆病になっていたのと、大儲けしたいという欲望が膨らみ、1株40円の低位株を4,000株購入しました。
その企業は「バルブ」を製造・販売している中堅メーカー。バルブは、ガスやタンクといった配管で使われている弁のことです。意識しないと気づきませんが、工場や乗り物などいろんなところで使われていますよね。
なぜこの株を買ったかというと、証券会社のレポートか何かで、「バルブは海外での需要が増える」みたいなことを書いてあったんです。
無知な私は「確かに!しかも株価激安!いい情報掴んだぜ!」と舞い上がります。この時、私の頭の中は、「投資」ではなく「金儲け」になりました。
株価が1円上がるだけで、4千円も含み益が出ます。株って楽勝やなと思いました。
ところがすぐに株価は下がり始めます。2円下がった日は、8千円の含み損です。そんな感じでどんどん下がりました。最終的に、6円下がった2万4千円で損切り(売り)。
金額は少ないかもしれませんが、はじめての取引でショックでしたね。
敗因は、
・ろくに調査せず、レポートの言葉を信じた
・バルブのことを何も知らない
・金に目がくらみ投機化していた
ことです。
株は、集めた情報を自分で読み解き、自分で投資に値するかを判断しなくてはなりません。バフェットは、隅々まで決算報告書などの資料に目を通すようです。
企業の情報は、IRや適時開示で公開されているため、誰でも入手できます。勉強して、情報をきちんと処理できる能力を身につけることです。
安いからといって、むやみに手をだすのはやめておきましょう。安物買いの銭失いになってしまいます。
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噂を信じて買った株で大損
「会社更生法を申請します」
帰宅した私は、報道ステーションのトップニュースを見て、心臓を殴られたような衝撃が走りました。
半導体大手エルピーダメモリの経営破綻です。
会社更生法とは、「自力での再建は無理。もうお手あげです。助けてください」という破産宣告。
私は、ご飯を食べるのも忘れ、このような場合、株価がどう動くのかをしらみつぶしに調べました。もしかすると!という期待の中、出てくるのは「上場廃止」という悪い知らせばかり。
案の定、翌朝の気配値はストップ安。会社に向かう電車の中で、震えが止まりませんでした。
その後、私が保有していた500株は紙くずとなります。
私は、その間もさらなる暴挙に出ましたのでそれも書いておきます。
このような場合でも、完全に市場から消えるまで、株の売買はできます。数円まで下がった株価を餌に、今度は投機合戦がはじまります。大量の株が1円単位で売買されます。
例えば、株価2円なら5万株を10万円で買えます。これが1円上がるだけで5万円の利益。ギャンブルで考えると、夢のある話ですよね。
私、会社の昼休みに買っちゃいました。3,000株(←少ない。チキン)。
しかし、買った瞬間、スマホから目が離せなくなります。マネックス証券のアプリは、売買が成立する度に、画面がピカピカ光るのですが、光る度に寿命が縮まってました。確実に。
午後から仕事に手がつけられなくなりそうでしたので、1円上がったところですぐに売りました。3,000円-手数料分の利益で、損はしませんでしたが、全くうれしくありませんでした。
そもそも、私はなぜエルピーダメモリを買ったのでしょうか。
業績が悪化していて「危ない」というのは、ずっとささやかれていたのです。株価もどんどん下がって、数千円あった株価は、300円台まで落ちていました。
しかし、いくら業績が悪いからといっても、数千億という売上げを誇る大企業。絶対につぶれない。どこかが支援するだろうと予想しました。現に、米マイクロンや東芝の名が浮上し、事態は好転しそうでした。
「そう考えると買いやすい価格だ。提携が発表されたとたんに吹き上がるぞ!」と舞い上がります。この時、私の頭の中は「投資」ではなく「金儲け」になりました。(どっかで聞いたフレーズ)
結果は、先に述べた通りです。
敗因は、
・ろくに調査せず、提携の噂を信じた
・半導体のことを何も知らない
・金に目がくらみ投機化していた
ことです。
そう、バルブの時から全く成長していませんでした。ほんとにバカでしたね。(その後、エルピーダメモリはマイクロン・テクノロジの子会社となる)
株主優待&配当金にハマりすぎて大損
株主優待とは、権利日に株を保有することで、自社商品や割引券などの優待品がもらえる株主還元です。
「月曜から夜ふかし」の桐谷さんのおかげで、名前くらいは聞いたことがあるかもしれません。配当金も同じ仕組みで、こちらは現金でもらえます。
取得方法について詳しくは「初めて株主優待を獲得するまでの手順」にまとめました。
値上がり益を狙う「キャピタルゲイン」と違って、保有していることで得られる利益として「インカムゲイン」と呼ばれます。企業から株主への利益還元という意味では、インカムゲインのほうが投資らしいといえます。
株主優待は、届くとすごくうれしいんですよ。株主限定とかもあり、特別な感じがするのです。
実際、めちゃくちゃお得ですし。私もハマりました。結果的に、50社以上の株主優待&配当金を獲得しています。
一例では、ヴィレッジヴァンガードのお宝セールに行ったり、ゲオで全品半額になったり。
他にも私が取得した株主優待は「株主優待・配当」カテゴリでご覧いただけます。
決算月なら株主総会にも参加できます。イートアンドの試食会は最高でした。
こんなに楽しそうで「何が大損なの?」と思われるかもしれません。
その理由は、私はいつしか株主優待を獲得するのが、コレクションみたいに思えてしまったことです。
つまり、権利確定日を狙って、株主優待を獲得するためだけに、売買を繰り返したのです。
やり方は単純で、安いときに株を買って、権利日が過ぎたら売る。その資金で、次の銘柄に投資するという繰り返しです。(クロス取引もありますが、私は信用取引が嫌なのでやりません。)
通常、優待銘柄は、権利日に向けて株価は上昇します。権利日が過ぎると暴落します。皆、株主優待や配当金が欲しいので、権利日が過ぎたら売るのです。
仕組み上、たった一日(権利日)、株を保有しているだけでも、株主名簿に名前が載り、株主優待がもらえますから。
その後の動きは銘柄によります。すぐに上げることもあれば、ずるずる下げて戻ってこないことも。
これの何が問題かというと、一つは手数料です。売買する度に、証券会社に支払う手数料が発生します。
それと、目先の株価ばかり追ってました。権利後に暴落しても損が出ないような買い方をしていました。この方法、やり方によっては、キャピタルゲインで成果を出せたと思います。もちろん、予測が外れて、株主優待以上に損をしたこともあります。
また、数千円のために、毎月の権利に合わせて売買するのに疲れました。つまり、スイングトレード(短期売買)をしていたことになります。決算が多い3月や9月は、銘柄選択だけで大変でしたね。
敗因は、
・数千円の株主優待のために、リスクを犯しながら売買した
・手数料の無駄
・中・長期保有することのメリットなし
です。
結果的に株主優待で、お得な思いはしましたが、それ以上のビッグチャンスを失っていたかもしれません。目先の利益にとらわれすぎて、大きな魚を逃さないよう注意してください。
バフェットの投資のように、企業のよさを大切にし、中・長期的な展望で「投資」を行った方が賢明です。
番外編:Yahoo掲示板の罠にはまって大損
株に手を出した人なら、誰もが一度は見たことがるであろうサービスが「Yahoo!ファイナンス」です。ここには、銘柄ごとに掲示板があり、ああだこうだと日夜、情報が飛び交っています。
私もここで情報を仕入れ、儲かりそうな株を探していました。狂ったように毎日見ていた時期もありましたね。
今思えば、有益な情報など、何一つありませんでした。あったとしても、見抜けませんでした。肯定派も否定派もいます。煽っておもしろがっている人もいます。株価を先読みできる人なんているわけないんですよ。それができれば、証券会社の人はみんな大金持ちです。
損したときに、自分と同意見の人の書き込みを見て、心を慰めることしかできませんでしたね。時間の無駄でした。
現在の運用
「大損」としていますが、私の失敗など微々たる金額かもしれません。しかし、やり方は間違っていたので、投資金額によっては大変なことになっていたと思います。
現在は、その教訓を生かして、株主優待に魅力がある銘柄をいくつか残して、ほったらかしにしています。
アベノミクスで全体的に株価が底上げされたため、買いたくなくなったというのもあります。
縁起でもないことを言いますが、日経平均や世界情勢などの外部要因で、好きな銘柄がどかっと下げたときに安く買おうと思ってます。
もしかして、私はまた、過ちを犯そうとしていますか?
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