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ランナーは走りながら何を考えているのか


村上春樹氏の著書「走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)」でこんな一節がありました。

そのような質問(走っているときにどんなことを考えるのか)をされるたびに、僕は深く考え込んでしまう。さて、いったい僕は走りながら何を考えているのだろう、と。

この本をAmazonで見つけて知ったのですが、村上氏は、かなり走り込んでいる市民ランナーです。そして誰もが知る作家でもあります。そんな村上氏が走りながら考えていることは何なのか。そして多くのランナーが考えていることは何なのかを考えてみます。

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村上春樹氏が走りながら考えていること

寒い日には、ある程度寒さについて考える。暑い日には、ある程度暑さについて考える。・・・(略)小説のちょっとしたアイデアが頭にふと浮かぶこともある。でもそれにもかかわらず、実際にはまともなことはほとんど何も考えていない。

走っている時間の多くは、ごく自然に体が反応することに意識が向いているということですね。寒い、暑い、眩しい、風が強い、疲れた。それらは、生きている上で、当たり前に感じることであり、よほどのインパクトでもない限り、深い記憶には残らないことです。つまりは、何も考えていない。たっぷりと一人で考えられる時間であるにもかかわらず、何も考えていない時間が多いのです。

僕は走りながら、ただ走っている。僕は原則的には空白の中を走っている。逆の言い方をすれば、空白を獲得するために走っている、ということかもしれない。

人は常に何かを考えているので、「何も考えない時間」っていうのは、実はものすごい財産です。例えば、心配性な人は、考えれば考える程に悪いことばかり想像して精神を圧迫しますよね。だから、村上春樹氏の言うように空白を獲得することで、変化を望んでいるのかもしれません。

猫ひろし氏が走りながら考えていること

先日、東京マラソン2015で2時間27分の自己ベストを記録したお笑い芸人であり、ランナーでもある猫ひろし氏。著書「猫ひろしのマラソン最速メソッド 市民ランナーのサブスリー達成術 (ソフトバンク新書)」でもこの話題にふれていましたのでご紹介。

走ると脳の血流が増えるので、ギャグがいっぱい浮かびます。だからネタをつくったりして、仕事のアイディアを考えたりしています。

ギャグを考えているようですね。普通のランナーであれば、ギャグを考える人はなかなかいないでしょうw。といいながらも、

景色を眺めながら、走り終えてからなにを食べようかな、と考えていることがほとんどです。

ともしています。村上氏と同じくアイディアを考えることはわずか。楽観的なことが大半で、深く何かを考えてはいないようです。

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僕が走りながら考えていること

僕も走りながら何を考えているのか思い返してみました。概ね以下のようなことです。
・計測結果(距離、タイム、フォーム)
・時間のこと(何時までに家に帰るか、帰ったら何をするか)
・現在の感情(苦しい、気持ちいい)
・イメージトレーニング
思い返すといろいろと出てきますが、何時間も走るわりには物事をしっかり深く考えた記憶はなく、すべて断片的です。例えば、ブログのアイディアや構成を考えたり、仕事のことを考えたりということは、ほとんどしていません。しようとも思いません。ほとんどの時間を何も考えていないと思います。

「蓄積」ではなく「リセット」する

どちらかというと「蓄積」するよりは「リセット」している感覚があります。走り終わると何とも言えず頭がスキッとするんです。このスキッと感がマラソンの醍醐味でもあるといっても過言ではありません。すると、走る前に複雑だった悩みがすごくシンプルになります。忘れてしまうほどに。

マラソンには、ランナーズハイといって気分が異様に高まる時間があります。ランナーズハイの疾走感はたまりません。当然考えはポジティブになり勢いを持ちます。

そんな要素もあり、走ることで複雑だった選択肢が自然と順位付けされ、どうでもいいことを切り捨てているのかもしれません。そのおかげで、足下を縛っていた障害物が少なくなり、前に進めるようになるのです。迷いがふっきれた!っていう感覚ですね。

まとめ

マラソンをはじめて「あまり愚痴を言わなくなった」と妻に言われたことがあります。走ることでストレスを開放して、考えがリセットされているからかもしれません。悩みがあるなら、ただただ走って「何も考えない」ことで解決するかもしれませんよ。

参考文献

ランナーとして共感できる部分が多く、今まで考えたこともなかった「走ること」について、考えてみるきっかけとなりました。村上春樹氏の本ははじめて読みましたので、作家という彼の肩書をあまり知りません。ただ、ランナーとしてこの本に出合えたことは大きな財産でした。おかげでマラソンがもっと好きになりましたよ。

猫ひろし氏の本も同じ市民ランナーとして目線が近い位置にあり、勉強になります。やはり2時間台で走るために、すさまじいトレーニングを行っているんですね。